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カメットマメ知識 第57回『磁歪とは?』

2019年3月22日

磁界

磁歪とは?

強磁性体に外部磁場を加えて磁化すると、外形がわずかに変形する現象のことで、
これを磁気ひずみや磁気ジュール効果ともいう。
1847年、ジュールの法則で有名なフランスのジェームズ・プレスコット・ジュールが、
長いニッケル棒に巻いたコイルに電流を流したところ、ニッケル棒の長さがわずかに
変化することから発見されました。

当社の磁歪式レベルメータは、この現象の中のヴィーデマン効果と呼ばれる現象を
応用しています。

※ヴィーデマン効果
棒状の強磁性体に対し,縦方向磁場と輪状の磁場を重ねて印加したとき,強磁性体
がねじれる現象。

 

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磁歪の原理

磁性体内部は、磁区とよばれる領域に分かれています。各磁区は自発磁化を持ち、
磁性体の結晶格子は自発磁化の発生に伴って自発的に下図Aに示すように歪んで
います。ここで外部から磁界を加えることで、各磁界の自発磁化の方向を揃えて
いくと、下図Bのように自発磁化の回転に伴って自発磁化の歪みも揃っていき、
全体として外形が変形します。

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磁歪の応用分野

品種 応用例
 アクチュエーター  高速開閉弁
 燃焼噴射弁
 プリンタヘッド
 光軸合わせ
 振動子  加搖機
 洗浄機
 スピーカー
 モーター  リニアモーター
 ステップモーター
 センサ  振動センサ
 圧力センサ

 

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