2015年11月6日
大きな食品加工工場での出来事です。
原料となる穀物を海外から船便で受け、高さ30mもあるサイロに貯蔵します。
そのサイロの底に空検知用の耐荷重タイプの回転式レベルスイッチを長年ご使用いただいて
おりましたが、取付座ととにも更新していただくことになりました。
変更点はレベルスイッチの全長を少しだけ長くしただけです。
ところが更新した後、サイロに満タン原料が入っているのにレベルスイッチが「空」信号を
出していると連絡が入りました。
訪問前、「トルク伝達部品が破損したか」と思いましたが、現場を確認しますとレベルスイッチ
の動力となるモーターが動いてトルク伝達部品も正常です。
モーターユニットを外した状態で回転軸をラジオペンチでつまんで回すとなんと回るでは
ないですか。30mサイロが満タン状態で考えられない事です。お客様とお互い首をかしげる
ばかりです。
後日、サイロを空にしていただいて原因が判明しました。
なんとレベルスイッチの検知羽根の真上に補強の梁があり、原料にほんのわずかな空間が
出来たのです。
歴史ある工場でお客様もサイロ内の構造までわからなかったのですが、二人して
「こんなことってある?」という経験しでした。