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カメットマメ知識 第55回 『浸透探傷試験とは?』

2018年7月13日

溶接

浸透探傷試験とは?

浸透探傷試験とはPT(Panetrant Testing)、またはLPT(Liquid Panetrant Testing)と
呼ばれる探傷試験方法で、ほとんど全ての材料、製品の表面試験に使用可能です。
試験体の表面に開口している欠陥(傷)を容易に目視するようにするため、見えやすい
色の浸透液を欠陥部に浸し込ませ、再度試験体の表面に吸い出すことにより傷を拡大
して見つけ出すことができる手法です。

 

特徴

  • 多孔質でなければ、金属でも非金属でも適用できる。
  • 内部が空洞で表面が開口している欠陥が検出できる。
  • 一回の検査であらゆる箇所の欠陥を検出できる。
  • ただし、表示された模様から欠陥の幅、深さの度合いはわからない。

試験手順

①前処理
浸透液が傷の中に浸透するのを妨げる油など
を除去します。
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②浸透処理
 浸透液を試験面に塗布し、所定の時間待ちます。  %e6%b5%b8%e9%80%8f%e5%87%a6%e7%90%86
③除去処理
試験面に付着している余剰浸透液を除去します。  %e9%99%a4%e5%8e%bb%e5%87%a6%e7%90%86
④現像処理
試験面に薄く均一に現像剤を塗布して、乾燥するのを待ちます。  %e7%8f%be%e5%83%8f%e5%87%a6%e7%90%86
⑤観察
毛細管現象により、吸い出された浸透液が現像剤塗膜中を広がり、小さな傷を拡大して模様を形成し肉眼でも確認できるようになる。  %e8%a6%b3%e5%af%9f

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