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カメットマメ知識 第50回 『プラスチック成形とは?』

2017年4月21日

プラスチック成形

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プラスチック成形とは?

袋、ボトル、フィルム、コップ、バケツなど、私たちの生活には数えきれないほどの
プラスチック製品に囲まれており、これらの製品の製造方法です。
プラスチック成形は、基本的に「溶かす」→「形にする」→「固める」の3つの工程
から成り立っています。
成形工程

さまざまな成形法

プラスチック成形には、製品の形状などによりさまざまな成形方法があります。
圧縮成形
説 明 たいやきと同じ原理で金型の中に樹脂を入れ、加熱・圧縮して成形
する方法です。熱硬化性樹脂を使用して椀、皿、キャップなどの
立体的な成形品をつくるのに適しています。
イメージ図 圧縮成形
主な成形品 椀、皿などの食器類、キャップなど
カレンダー成形
説 明 加熱したロールとロールの間で樹脂を練りながら溶かして、複数の
ロールの間を通して所定の厚さに引き延ばします。幅の広い平らな
製品をつくるのに適しています。
イメージ図 カレンダー成形
主な成形品 フィルム、シート、プレートなど
射出成形
説 明 注射器のような仕組みで溶けた樹脂を射出機から一気に金型の中に
注入して成形する方法です。立体的な成形品をつくるのに適して
おり、金型を替えれば複雑な形状も簡単につくることができます。
イメージ図 射出成形
主な成形品 バケツ、密閉容器、コンテナなど
押出成形
説 明 加熱したシリンダーに樹脂を流し込みスクリューを回転させながら
前方に送ります。トコロテンのような仕組みで樹脂は溶けた状態で
口金から押し出されます。口金を取り替えてさまざまな断面の製品
をつくることができます。
イメージ図 押出成形
主な成形品 パイプ、フィルム、シート、チューブなど
インフレーション成形
説 明 「風船式」とも呼ばれる成形法で、押出機から押し出された溶けた
樹脂を空気で膨らませて薄いフィルムをつくります。
イメージ図 インフレーション成形
主な成形品 ラップフィルム、ポリ袋、パック、トレーなど
中空成形
説 明 押出機から出てきたまだ軟らかいチューブを金型ではさみ、上部
から空気を入れて膨張させて金型の内壁に密着させて型通りに
成形する方法です。
イメージ図 中空成形
主な成形品 食品用ボトル、じょうろ、灯油缶など

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