2016年6月3日
2015年6月1日から自転車の悪質運転に対する罰則が厳しくなり、交通ルールへの
関心が高まる中で有名無実化しているのが「夜間のハイビーム」の使用方法に
ついてです。
車のヘッドライトには上向き(ハイビーム)と下向き(ロービーム)が有り、道路交通法では
基本的に夜間はハイビームを使用し、対向車とすれ違ったり、前方車がいたりする
時はロービームを使用するように定められています。
しかし、実際にはほとんどのドライバーが常時ロービームで走行しているのが現実です。
論争の一例を紹介します。
「ハイビームで走ったら歩行者は眩しくてたまらない」
「田舎ならわかるけど都会でハイビームはないだろう」
「法令上はハイビームなら素直にそれを守ればいいわけだ」
「他に気を遣って万一の際に自分の身に責任が降りかかるなんて冗談じゃない」
インターネットで論争が繰り返されてきましたが、新たなアイテムにより終止符が
うたれそうです。
CMで紹介されていますが対向車が近づくとセンサーで認識してハイビームを
ロービームに切り替えるというものです。この最新技術をふたつ紹介します。
①ALH(アクプティブ・LED・ヘッドライト)
4ブロックに分かれたLEDを個別に点灯・消灯可能で、フロントガラスに設置
したカメラが、対向車のヘッドランプや先行車のテールランプなどを認識すると、
その部分を含むブロックのLEDを消灯して照射範囲をコントロールしてくれる。
②AHS(アダプティブ・ハイビーム・システム)
インナーミラーに搭載された前方カメラが先行車のテールランプや対向車の
ヘッドライトを判別。前方車両や対向車両に光が当たる部分のハイビームだけ
遮光板で自動的に遮る。
これが普及すると自動で制御してくれ手間も要らず安全運転が出来そうです。
ただ歩行者はどうなのかという疑問は残りますよね。