1960’s

1969昭和44年

関西オートメイション株式会社設立

関西オートメイション株式会社設立

東大阪市の加工専門会社宮坂工業から、初代代表が自社開発のレベル計販売部門として「関西オートメイション株式会社」を設立。
従業員数は13名。関西地区を中心に、ゼロから販売先を開拓した。

経済成長に伴い、自動化へのニーズが高まる時代「タンクから取り外さなくてもメンテナンスができる」レベル計を開発。
それまでは、レベル計のメンテのためにプラントを止めたりタンクから取り外す必要があったため、当社の「レミコン」シリーズはメンテナンスの負荷を減らした画期的な製品として注目を浴びた。

日刊工業新聞掲載の広告
昭和44年10月 日刊工業新聞掲載の広告

1970’s

1972昭和47年

上野に東京営業所開設

1972昭和47年

サウンジング式レベル計を開発

サウンジング式レベル計を開発

これまでのレベル計は定点計測によって測定物の量を制御するものだったが、顧客のニーズに応じて新たに開発した「サウンジング式レベル計」は測定物の量そのものを測ることができ、製粉会社やセメント会社から好評を得た。営業が顧客の声を聞き、開発と一緒に新製品を作っていった。

サウンジング式開発初期のラベル。
サウンジング式開発初期のラベル。

1973昭和48年

MONITOR社、KARI社と
技術・販売提携

多様化しつづける顧客ニーズに対応しようと、当社にない技術を持つ企業を世界を回って探し、さまざまな企業と出会った。MONITOR社(アメリカ)やKARI社(フィンランド)とはその頃に出会い、現在も提携を続けている。この頃、東京での基盤ができつつあり、上野営業所の社員は10名程になった。

当時の海外企業との業務提携では、ビジネス上の契約関係だけでなく、代表と先方の人間関係も大きく影響した。お互いの人柄に惹かれ、利益の出ない協力を惜しまないこともあった。堅苦しくなく、自由な関係だった。
結果、液体用レベルスイッチや防爆の製品など顧客に提案できる内容が増え、日本国内でも大きく市場が拡がった。

米MONITOR社の製品が並ぶようす
当社展示会にて 米MONITOR社の製品が並ぶようす

1973昭和48年

NC旋盤を2台導入(業界初)

1977昭和52年

北九州八幡に九州出張所開設

1979昭和54年

失敗から生まれた新たな挑戦

失敗から生まれた新たな挑戦

これまで使っていた回転式レベルスイッチのモーターが誤作動を起こし、大量の不良品が発生した。原因はモーターに使用している部品を変えたためで、メーカーに依頼して元の部品に戻したところ解決した。

この頃「回転しない製品が欲しい」という要望が増えてきた。当時はデバイスの技術がまだ未発達で、制御装置を作るコストが大きかったため、試行錯誤の連続だった。開発に注力できるよう環境が整えられ、後の静電容量式や振子式のレベルスイッチにつながる技術が生まれていった。

1979昭和54年

フロートスイッチが船級協会(NK)承認
耐圧防爆構造承認

※船級協会(NK)…日本海事協会。船舶やその設備の登録検査を行う第三者機関。この船級検査に合格して登録されている船舶は、ロンドン保険業者協会をはじめ世界の保険業界から安全性の高い船として認められている。広島の造船所の依頼を受けるため取得した。

1980’s

1980昭和55年

船級協会(NV)※承認

※船級協会(NV)…ノルウェー船級協会。ノルウェーの船を造るためにはこの承認が必要となる。

1981昭和56年

本社ビル新設・台湾に代理店開設

本社ビル新設・台湾に代理店開設

より良い人材の採用のため大阪市生野区から兎我野町に移転。自社ビルを建設。当時50名程の社員が所属していた。
日本のメーカーがこぞってプラント輸出に乗り出す時代。当社でも海外展開の足がかりとすべく、台湾で代理店を開拓。現在は子会社100社以上の大企業、台湾プラスチックとも取引を行っていた。

1982昭和57年

振動式レベルスイッチ開発

軽い粉体を扱うメーカー(樹脂や鉱山関連など)のニーズに応じて振動式のレベルスイッチを改良。機械工学と電子工学の仕組みを融合させ、当時の主流ではなく自社独自の仕組みを開発。

振動式レベルスイッチ開発

当時主流だった音叉式とも呼ばれる、二又構造の振動式レベルスイッチはその形状から細かい粉体商品に使用した場合、根本に粉が溜まり誤作動の原因となることがあった。

関西オートメイションのシングルロッド構造振動式レベルスイッチ「KVK」は形状で粉溜まり問題をクリア。低比重の樹脂を扱うメーカーの需要に対応した。

続いて開発した同シリーズ振動式レベルスイッチ「KVA」は荷重への強度が上昇。鉱山関連の過酷な作業環境にも長期対応できるようになる。

振動式レベルスイッチ製品詳細

1984昭和59年

名古屋営業所開設
韓国での代理店開拓
近接センサの開発

1985昭和60年

開発に注力するための総合研究所開設

総合研究所

1989昭和64年(平成元年)

田島第二事業部開設
東京営業所拡大
広島営業所開設

1990’s

1991平成3年

営業所・工場を繋ぐオンラインシステム導入

1994平成6年

横浜営業所開設

1994平成6年

25周年ハワイ旅行

25周年ハワイ旅行

1995平成3年

PCMEダストモニターの販売を開始

エレクトロダイナミック方式ダストモニター

当社でもダストモニターを必要とする顧客を抱えていたが、当時日本で使用されていたダストモニターの主流は光を当ててダストを測る方式だった。
その頃、偶然にもイギリスのPCME社が当社の展示会を訪れる機会があり、業務提携することとなった。

PCME社のダストモニターは日本とは違う方式をとっており、当時は疑問視されていた。その後、横井電気(正式名称不明)が同タイプの製品を販売し始めたことにより認知が拡がり、現在は当社の主力製品となっている。

ダストモニター製品詳細

1997平成9年

FLOWLINE社(アメリカ)・HYCONTROL社(イギリス)と技術・販売提携

1999平成11年

小型回転式レベルスイッチ販売開始
30周年記念ハワイ旅行

2000’s

2002平成14年

ENOTEC社(ドイツ)と技術・販売提携

2004平成16年

東京営業所(上野)と横浜営業所を統合し浜松町に東京支店を開設

関西オートメイション東京支店

2004平成16年

スイングマスター販売開始

振子式レベルスイッチ(スイングマスター)

モーターの故障クレームや、モーターを使わないレベルスイッチへの要望が増してきた。構想は以前からあったが、制御装置のコストが高すぎるため販売には至らなかった「スイングマスター」を、ステッピングモーターの考え方を採用し再考し始めた。
この頃、駆動するためのデバイスとしてIC化された小さいサイズのものが見つかったため、再度開発をスタート。「スイングマスター」は今までのレベル計の倍以上の値段となったが、安定性を求める顧客に受容された。

スイングマスター製品詳細

2005平成17年

テクニカルアドバイザーグループ(TAG)発足
GLAYLINE社(カナダ)と技術・販売提携

2007平成19年

同志社大学理工学部と産学提携開始
本社別館(松盛館)完成
WESS GLOBAL社(韓国)と技術・販売提携

2010平成22年

大阪ものづくり優良企業賞2010を受賞

大阪ものづくり優良企業賞2010

社員公募でオフィシャルキャラクター
「カメット」「関西オトメちゃん」誕生

オフィシャルキャラクター「カメット」

2012平成24年

株式会社木村製作所を子会社化

株式会社木村製作所を子会社化

従来から製品を発注していた東大阪のフロートスイッチ製造会社「木村製作所」をM&Aにより子会社化。当社現代表・宮坂典央が社長を兼任し、事業継続することとなった。
その後木村製作所は順調に売上を伸ばし、東京営業所を開設。

2014平成26年

木村製作所ものづくり優良企業賞2014受賞
サンテレビ「アサスマ」で会社が紹介

大阪ものづくり優良企業賞2014

2018平成30年

名古屋営業所・九州営業所が移転
SWR社(ドイツ)と技術・販売提携

関西オートメイション九州・名古屋営業所